「こだわり」は、静かな自信のために。30代スーツ男が仕事道具を選ぶ理由

スーツ男のこだわり文具

その「こだわり」は、誰のためか

「男のこだわり」という言葉には、どこか暑苦しくて、古臭いイメージがつきまといます。
あるいは、高価なものをひけらかす、少し痛々しい自慢話のように聞こえるかもしれません。

正直に言えば、私もかつては「道具なんて、用を足せば何でもいい」と思っていた一人でした。
100円のボールペンで十分だし、中身(仕事の成果)で勝負すればいい、と。

しかし、今は違います。

私はあえて、身の回りのものにこだわりたい。

それは誰かに自慢するためでも、知識をひけらかすためでもありません。

きっかけ:一本のペンが変えた「仕事への向き合い方」

意識が変わったのは、営業時代に出会ったある先輩の言葉でした。
常に優秀な成績を残していたその先輩は、筆記具に対して異様なまでのポリシーを持っていました。

「重要な契約の署名をいただくペンを、安物にしてはいけない」

その一言に、私は雷に打たれたような衝撃を受けました。
道具を整えることは、相手への敬意であり、自分の仕事に対する「覚悟」の現れだったのです。

それ以来、私の持ち物への意識は劇的に変わりました。

「なんとなくそこにあるから使う」のをやめ、効率が良いもの、手に馴染むもの、そして何より「この仕事に最適である」と確信できるものを選ぶようになりました。

「自分」という変数を固定する

対人、特に営業という仕事は、常に「変数」との戦いです。
自分の体調、相手の機嫌、市場の動向。
どれだけ努力しても、コントロールできない要素が無数に絡み合います。

そんな不確かな世界で、「いつものスタイル」を決めておくことは、自分側の変数を固定することに繋がります。

「この靴を履き、このペンを胸に差していれば、外見や機能性で劣ることはない」
その小さな確信が、予測不能な現場で戦うための「静かな自信」を育んでくれるのです。

弘法も筆を選ぶ

「こだわらないのがこだわりだ」という格好いい生き方もあります。
100均のペン、貰い物の手帳。それでも圧倒的な成果を出す人は確かに存在します。

しかし、それは誰にでも真似できることではありません。
彼らは「目的を果たせればいい」という極めて強固なこだわりを、既に実践できているプロフェッショナルです。

私のような普通の人間にとって、「形から入る」ことは決して間違いではありません。
お気に入りの道具を使うことがモチベーションになり、自分が選んだものを使っているという実感が、胸を張って仕事をする姿勢に繋がるのなら、それは立派な戦略です。

結び:誇れる何かを、胸に秘めて

繰り返しますが、こだわりをひけらかす必要はありません。
聞かれても長々と語らず、ただ自分の中で密かな自信にしていればいい。

「こだわり」を持つことは、人生を豊かにします。
仕事という長い時間を共にする相棒に、自分なりの理由を持つこと。

実は、誰もが何かしらのこだわりを持っているはずです。
実はまだ気づいていないだけかもしれません。
この記事を読んだ皆さんが、明日、胸を張って自分の「こだわり」を誇れるよう願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました